LiPo vs LTO vs LiFe バッテリー安全性対決動画
現在のバッテリーはスマホもEVも正極にリチウム遷移金属複合酸化物、負極に炭素材料、電解質にポリマーを使用するLiPo(リチウムイオンポリマー)バッテリーが多く使われています。
しかしLiPoには高温や破損により発火する問題があり決して安全とは言えません。これを解決したのが負極にチタン酸リチウム(LTO)を使ったLTOバッテリーや、正極にリン酸鉄(FePO₄)を使ったLiFeバッテリーです。
これらのバッテリーがどれぐらい安全性が高いのかを消防士が検証した映像がこちら。過充電、ショート、破壊、高温など過酷な環境ではすぐに発火するLiPoに比べLTOやLiFeはかなり耐える事がわかります。
すごいぞLTO!すごいぞLiFe!
Dangerous vs. Safe batteries, Explosion and fire test!
ちなみに三菱 i-MiEV Mに搭載された東芝のSCiBはLTOバッテリーの仲間、また最近の車用リチウム系12VバッテリーはLiFeが使われています。
ではなぜ全てこれにしないのかというとエネルギー密度が低いんですね。1セルあたりの電圧はLiPoが3.7Vに対し、LTOは2.4V、Lifeは3.3V。同じエネルギー量にするにはバッテリーを大きく重くしないといけません。またコストの問題もあるでしょう。
いずれ電解質にポリマーではなく固体材料を使う全固体電池が実用化されれば安全性は一気に高まるらしいのでそれに期待しましょう。
関連記事 BlogRanking...
乗り物動画...
リチウムイオン電池の仕組みがよくわかる動画
ガラケーの時代から当たり前のように使っているリチウムイオン充電池ですが、そもそもリチウムイオン電池ってなんで...
レモン1000個で車のエンジンがかかるか試してみたwwww
1000個のレモンで車のエンジンがかかるのか試してみた面白実験動画です。レモンに銅板と亜鉛板を電極として刺すと電池になる...
電気自動車のモーターが回る仕組みがわかったような気になる動画
電気自動車はバッテリーとモーターによって動くわけですが、ミニ四駆のモーターをただ大きくした物が搭載されているわけではありません...
ホンダ e、e-208、e-up!、コルサe、ミニ エレクトリック、ゾエ 航続距離が長いのはどのEVだ選手権
続々と新型EVが発売され着々とEVの世界にスイッチしているヨーロッパ。しかしながら航続距離の短さは未だ不安要素のひとつと...
テスラ モデル3が電池0%から何キロ走れるか試してみた
ガソリン車はガス欠になっても携帯缶で簡単に給油できますがEVはそうはいきません。電欠にならないようにするにはこまめな充電が...
スポンサーリンク
| 固定リンク
「勉強になった」カテゴリの記事
- マツダが特許を取った新しい2ストロークエンジンの仕組みがわかる動画(2023.10.10)
- 糸巻きの糸を引っ張るとどっちに転がるのかな?(2023.07.30)
- レイズの鍛造ホイールが出来るまでを見てみよう(2023.07.28)
- アルミホイールを作る工程がよくわかる動画(2023.04.15)
- ドリルドローターの穴を限界まで増やしてみた(2023.04.13)
コメント