4ストだけど2ストなDサイクルエンジンの動作がわかる動画

現在主流の4ストロークエンジンはピストンが2往復する間に吸気、圧縮、燃焼膨張、排気の4工程を行います。
しかしアメリカ テキサス州のYAN ENGINES社はあえて再考してみました。「なんとかして4ストで2ストのように1往復1燃焼にできないだろうか?」
こうして考え出されたのがDサイクル(Differential Stroke-Cycle Piston Technology)と呼ばれる新型エンジン。一見すると普通の4ストなのですが燃焼は1往復ごとに行われています。
よく見るとピストンが分割するようになっており、隣に設けられたカムによってピストンが上昇する間に排気と吸気を行うアクロバティックな動作をしているじゃありませんか!なんじゃこりゃ~!
この機構は圧縮比より膨張比のほうが大きいためアトキンソンサイクルエンジンと言えますね。実際にフォードのエコブースト1.0Lエンジンや米軍のトラックのエンジンをDサイクルピストンにした結果20%も燃焼効率が高くなったそうですよ。
電動モーター時代に変わりつつありますが内燃機関もまだまだ進化の余地があるな~。
Differential Stroke-Cycle Piston Technology (D-Cycle) : YAN ENGINES
2017年にフォードのエコブーストエンジンをDサイクルエンジンにした試作品



関連記事 BlogRanking...
乗り物動画...
OHV?DOHC?エンジンに必要不可欠なバルブ機構を勉強しよう
エンジンは密閉されたシリンダの中で燃料を燃焼させピストンが往復運動する事によって機能しています。そのためには空気を取り込んだり...
次世代ロータリーエンジン リキッドピストン社のX Miniエンジンの仕組みがよくわかる動画
2014年に次世代ロータリーエンジンとしてこのブログでも紹介したアメリカ リキッドピストン社のXエンジンがいつの間にか進化を...
6ストロークエンジンが実用化されない理由がわかる動画
自動車に搭載されているほとんどのエンジンは吸気、圧縮、燃焼、排気の4ストロークエンジンですが、世の中には6ストロークエンジン...
ターボエンジンの吸引力がよくわかる動画
ガレージでターボ車をダイノテストしてたらとんでもない事になった!っていう動画です。ターボ車は排気でターボチャージャーを...
実際に動いているエンジン内部のスローモーション動画
実際に動いているエンジン内部をハイスピードカメラで撮影したスローモーション動画です。4ストロークエンジンは吸気、圧縮、燃焼、排気を...
スポンサーリンク
| 固定リンク
「車」カテゴリの記事
- GR86/BRZ 油圧低下によるエンジンブロー問題の解決策はこれだ!(2023.10.26)
- マツダが特許を取った新しい2ストロークエンジンの仕組みがわかる動画(2023.10.10)
- レゴで滑りやすい坂道を登る最適な方法を考えよう(2023.10.01)
- 青いスバル BRZ「俺がカッコよく走り去るところを見ろー!」→ 正面衝突(2023.09.27)
- 25年ルールで2024年値上がりするかもしれない車あれこれ(2023.09.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ほーん、考えやがったね
メカノイズが大きいような気がする
投稿: | 2021年1月18日 (月) 10時38分